ニーズがウォンツをソリューション(作:ひのきだに)
そんなこんなで、高校に入学してみたら、ちょうどよく軽音楽部があったわけです。
しかも、うちの軽音楽部はけっこう歴史がある部で練習するための部屋、ドラム、アンプ等の楽器類がそろっているという今考えればなんと幸せな部でしょうか。
まさに大学の軽音の高校生版
そんな状況だったので、学校でのバンド活動はどんどん進んでいき、あまり練習をしていなかった中学の時のバンドメンバーたちとは疎遠になっていったのでした。
前回書いたバンドを誘ってくれた二宮君は中学をでてから働いていたので、なおさら合う機会が少なくなっていましたが、たまにあってはこの音楽がいいとかなんとか、わーわー言いながら遊んだのでした。
で、あんまりバンドに詳しくなかったおれは悔しかったので、学校の登校途中にあるポパイで一日一枚CDを借りて帰るという目標を立てました。そのときに借りた一枚がT.REXのElectric Warrior(邦題は「電気の武者」)でした。
その頃、高校でもあまり古い音楽に詳しい人がいなかったことやインターネットもしていなかったせいもあってか、自分で見つけた音楽だ、という嬉しさがあり、通学途中や家で何回も何回も繰り返し聴いたのでした。そして、今度こそ二宮を見返してやるぜ!!と思ったのでした。
そんなことを思いながらも、高校という中学とは違う環境でけっこう忙しく生活していたためにどんどん二宮君とは疎遠になっていっていきました。
そんなある日。
彼はバイクで仕事から帰る途中に車と正面衝突をして亡くなりました。
即死だったそうです。
おれが高校2年になる年の春のことでした。
その知らせが来たのは日曜日の昼間で、T.REXのさっきのアルバムに入っているLife's A Gasという曲を聴いていたときでした。
「そんなことは関係ないさ。そんなことは関係ないさ。だって人生はガスみたいなもんなんだから」と歌うマークボランの歌に反論するかのように泣きじゃくったのを覚えています。
早すぎる死は本当に心が痛む思いがします。
このアルバムを聴いたり、どこかで見たりするたびに、彼のことを思い出します。
そんな思い出のアルバムです。
あいつのおかげで今のおれがあるんだ!!お前の分まで死ぬまで楽器でやっていくぜ!!!とは思いませんが、彼に出会って人生が動いたのも事実。
たまに思い出してあげるぐらいしかできませんが、それがおれなりの供養の仕方だと考えており、また、そういうことを通して死を悼み、精一杯生きていくのが生きてる私たちの務めであると思います。
しかし、生き急ぎすぎると今度は誰かを振り回す。というのも持論でして、ゆっくりあせらず精一杯生きていこうとも思うわけです。
「人生はガスみたいなもんなんだから」と歌うマークボランの気持ちが今なら少しはわかる気がする今日この頃。
これからどんな人生がまっているのやら。
おわり
しかも、うちの軽音楽部はけっこう歴史がある部で練習するための部屋、ドラム、アンプ等の楽器類がそろっているという今考えればなんと幸せな部でしょうか。
まさに大学の軽音の高校生版
そんな状況だったので、学校でのバンド活動はどんどん進んでいき、あまり練習をしていなかった中学の時のバンドメンバーたちとは疎遠になっていったのでした。
前回書いたバンドを誘ってくれた二宮君は中学をでてから働いていたので、なおさら合う機会が少なくなっていましたが、たまにあってはこの音楽がいいとかなんとか、わーわー言いながら遊んだのでした。
で、あんまりバンドに詳しくなかったおれは悔しかったので、学校の登校途中にあるポパイで一日一枚CDを借りて帰るという目標を立てました。そのときに借りた一枚がT.REXのElectric Warrior(邦題は「電気の武者」)でした。
その頃、高校でもあまり古い音楽に詳しい人がいなかったことやインターネットもしていなかったせいもあってか、自分で見つけた音楽だ、という嬉しさがあり、通学途中や家で何回も何回も繰り返し聴いたのでした。そして、今度こそ二宮を見返してやるぜ!!と思ったのでした。
そんなことを思いながらも、高校という中学とは違う環境でけっこう忙しく生活していたためにどんどん二宮君とは疎遠になっていっていきました。
そんなある日。
彼はバイクで仕事から帰る途中に車と正面衝突をして亡くなりました。
即死だったそうです。
おれが高校2年になる年の春のことでした。
その知らせが来たのは日曜日の昼間で、T.REXのさっきのアルバムに入っているLife's A Gasという曲を聴いていたときでした。
「そんなことは関係ないさ。そんなことは関係ないさ。だって人生はガスみたいなもんなんだから」と歌うマークボランの歌に反論するかのように泣きじゃくったのを覚えています。
早すぎる死は本当に心が痛む思いがします。
このアルバムを聴いたり、どこかで見たりするたびに、彼のことを思い出します。
そんな思い出のアルバムです。
あいつのおかげで今のおれがあるんだ!!お前の分まで死ぬまで楽器でやっていくぜ!!!とは思いませんが、彼に出会って人生が動いたのも事実。
たまに思い出してあげるぐらいしかできませんが、それがおれなりの供養の仕方だと考えており、また、そういうことを通して死を悼み、精一杯生きていくのが生きてる私たちの務めであると思います。
しかし、生き急ぎすぎると今度は誰かを振り回す。というのも持論でして、ゆっくりあせらず精一杯生きていこうとも思うわけです。
「人生はガスみたいなもんなんだから」と歌うマークボランの気持ちが今なら少しはわかる気がする今日この頃。
これからどんな人生がまっているのやら。
おわり
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プロフィール
HN:
オチタカユキ たかりんく
年齢:
42
性別:
男性
誕生日:
1982/07/13
職業:
会社員
趣味:
趣味を増やすこと
自己紹介:
通信系の企業で働いています
今年からはフジテレビの見えるビルでノビノビしてます。夜景がきれい
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